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生き恥ニーチェ

元気な根暗

『ハリー・ポッター』シリーズ

感想 映画

感想ブログにかねてより憧れていたので書いてみる。

 

 

個人的に、ハリポタは高揚感と絶望感とシリアスギャグのバランスが絶妙なのがすごくいいと思う。

 

あと人物の心境の変化とか、人としての成長とか、価値観の変化とかを鮮やかに描いている。

またファンタスティックビーストと比べると思春期によくある自己や恋愛の葛藤が生々しく描かれていて好き。

 

 

このシリーズは一貫して、しかし後半になるにつれてより強く「愛」をテーマにしている。

愛する心を持っているが故に人は強くあることができ、幸福を感じ、孤独を免れる。

魔法によっておおよそ全てのものが手に入るこの世界に於いて「愛」とは所謂「魔法で叶えることのできない」人々が最も望むものなのかもしれない。(惚れ薬によって一時的には達成されてしまうものではあるが。)

 

マルフォイ夫妻、ポッター夫妻、ウィーズリー夫妻。大人であるほど彼らの行動指針は自分の愛する者を護ること。その結果としての行動が悪だとしても正義だとしても。

人を愛せない者は弱い。愛する心は強い。愛する力が人を護る。

家族愛。恋情。友人愛。隣人愛。

様々な形で愛を肯定したこの物語の中で「愛したが故に」おそらくこの物語で最も不幸に生き、不幸に死した者がいる。

セブルス・スネイプだ。

彼はまずリリーを愛し、しかしその恋は報われず嫌悪感を感じていた相手ジェームスと結ばれた。それでも尚彼は彼女を愛し続け、自己の何を犠牲にしてでも護ろうとした。しかしその想いも叶わず彼女はこの世を去る。

嘗て愛した人が愛し、またその面影を持つハリーを嫌いながらも護っていくことで、次第に愛が芽生えたのにも関わらず、そのハリーもまた死ななければならない運命にあることを受け入れなければならなかった。

ハリーは最終的に生き延びたが、彼はそれを知らずして死す。

愛する者に愛されず、時には憎まれてまでも護ろうとし、自己を死に陥らせるほど奔走したにも関わらず彼はその生涯を終えるまで誰も護ることができなかった。救いようがないとはまさにこのことであり、彼の人生はこの物語に対しての最大の皮肉だと思った。

 

 

まあそれはそうと

「ハリー!」

「ハリー!」

「ハリー!」

「ハリー!」

 

ハリー・ポッター!!」

 

ハリー「( ゚д゚)ハッ!」

みたいな感じでフルネーム呼べば気づくみたいなやついつも納得いかん。